病気とは |
病気は血流障害の結果
生命活動を支えているのが血液(体液)ですが、この流れが滞(とどこお)るとその領域で細胞活動に必要な酸素や栄養素などが不足して細胞の働きが低下します。
血液の滞り(血流障害)が続くと細胞は壊死(えし)します。壊死する細胞が増えるとその器官の働きに支障をきたすようになります。これが病気です。
血流停滞(血流障害)が招くもう一つの弊害は免疫力の低下です。ここでは免疫力は病気に対する抵抗力であると定義しておきます。
血流停滞があると病原体を撃退する白血球(顆粒球やリンパ球など)が不足するようになります。その結果、細菌やウイルスなどの繁殖・増殖を招く可能性が大きくなります。
このように病気は血流障害の結果ですが、ここで具体的な例を幾つか挙げておきます。
風邪・インフルエンザ
気管支などの血流(免疫力)低下によるウイルスなどの増殖した状態
内臓疾患
内臓の血流低下が継続して臓器細胞の壊死が拡がった状態
固形がん
発生したがん細胞を臓器の血流(免疫力)低下のために抹殺できずにがん細胞が増殖した状態
うつ病などの精神疾患
脳にいく血流不足による症状
心筋梗塞(こうそく)・脳梗塞
心臓の冠動脈や脳血管での活流停滞が原因
など
なお、遺伝子異常による疾患は血流障害による病気の範疇(はんちゅう)には入りません。
西洋医学は病気を臓器などの特定の部位の疾患と考える傾向がありますが、病気が血液(循環)の変調によるとすれば、病気は身体全体(血液)の病気になります。
たとえば、固形がんは臓器の病気ではなく血液の病気なのです。